t日記【農大生からの手紙→宝物】網走店
最近、保険の手続きで3年生になる学生の方が来店しています。
「網走慣れましたか?」
「学校、楽しいですか?」
「元気でしたか?」
「研究室は決まりましたか?」
と、声を掛けて
(来店者が多くて、ゆっくり話しが出来ない場合もありますが・・・)
「はいっ、元気です」
「まぁ、まぁスッかね~」
「忙しいッス」
まぁ、不動産会社の人間と喋るのは大学生にとっては
面倒な事でしょうから、一言で返されちゃうんですが(笑)
でも、元気そうだと嬉しいですね。
そろそろ卒業していく大学生を見ると思い出す事があります。
今、仕事をしている上で 私の宝物となっている手紙。
アパートを紹介して大学4年間を網走で過ごした女の子からのもの。
大学を卒業し、お部屋も退室したのですが
就職した地の入居したアパートの事で相談に乗った時
お手紙を貰いました。
今みたいにPCや携帯メールが普及していない時だったので
ポポーンとメール打って終了 って感じじゃなかったんですね。
内容は主に事務連絡だったのですが
その手紙の最後に
「元気なtさんの声を聞いて、私もパワーを頂きました。
同じ名前で嬉しいです♪これからもお仕事頑張って下さい。
私も社会人 やっと半年!明るく元気に働きたいと思います」
と、書かれていました。
(同じtって名前なんです)
多分、知り合いもいない地で働き出して、
大変な事があったり、嫌なことがあったりしていたんじゃないかな~
そんな時 昔と同じ能天気な私の声を聞いて
ホッとしてくれたんじゃないかと思うんです。
この手紙は8年位前のモノですが、私の宝モノとして
今でも大切に机の引き出しにとっておいてあります。
私自身、仕事で落ち込んだり、スランプになったり、
そんな時に そっと読み返して 逆に 彼女からパワーを貰っています。
今、彼女はどうしているかな?
元気で働いているかな?
もう、結婚して子供がいるかな?
(子供がいても、おかしくないんですよね~ひえ~月日が経つのは早い!)
きっと、こんな手紙を出したことすら彼女は忘れていると思うけれど
幸せでいて欲しいな~って いつも願っています。
卒業していく学生さんと退室の事でお話をする機会の増えたこの時期。
馴れ馴れしいオバハンだな~っと思われても
「お仕事頑張って下さいね!!」と伝えています。
きっと、元気な時は ウザイ言葉だと思うけれど
たまたま ちょっと、落ち込んでいて 手紙の彼女の様に、
少しでも元気が出る可能性があるのなら
その言葉を送り続けていきたいと思っています。
そうして、新たに農大に入学する学生さんには
4年後 卒業の時には どんな風になっているかな?
田舎は嫌だ~っと思わないで北海道の生活を楽しんで欲しいな思い、
毎年 心の中で「頑張れ~!」とエールを送りつつ鍵をお渡ししています。
この仕事について10年。
そんな風に 毎年 毎年 思う これからの時期なのでした。